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2009年4月

福光屋 黒帯 堂々

Dodo

常温~ぬる燗まで試したが、いずれの温度帯でも山廃特有の尖らず落ち着いた含み香を感じた次の瞬間、厚みのある酸味が舌をさああっと撫でてゆき、後口はしつこく残らず、すっと切れる点で共通していた。少々のことでは崩れない酒である。

それにしても味の諧調、というか味わいのリズムがあまりに整っていて驚く。同じ山廃でも天狗舞・純米酒のリズムが「グワーンドーンドドドーーン」と民族音楽に例えられるのに対して、黒帯のそれはミニマル・ミュージックのように「ツッツッツッツッタッタッタッタッ」と例えられよう(ホントかよ)。

その整いっぷりの原因は、酒米に山田錦と金紋錦を使用し、それぞれのお米で仕込んだお酒を絶妙な割合でブレンドしていることに求められるような気がする。

福光屋 黒帯 堂々
都道府県:石川県
原料米:山田錦(兵庫県中区産)60%
     金紋錦(長野県木島平村産)40%
精米歩合:60%
日本酒度:+5.1 酸度:1.64
アルコール度数:15.0
酵母:自社酵母

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相似形 【4】

笑顔の妻夫木聡

加藤ローザ

は、同じに見えます。

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竹鶴酒造 竹鶴 純米にごり酒

Sbsh0722

私自身は朝食を食べないけれど、1歳8ヵ月になる息子に朝食を食べさせるのが日課となっている。息子が毎日食べているのは、コーンフレークと果物の上からプレーンヨーグルトをかけたものだ。コーンフレークとヨーグルトのいずれにも砂糖は入っておらず、息子の口元からぽろぽろとこぼれたフレーク部分を拾って食べてみると、乳酸菌に由来する腰の据わった酸味がどっと押し寄せ、酸味の引き際に穀物の香ばしさが顔をのぞかせる。

竹鶴のにごりを飲んでまず思い出したのは、この味。ということで開栓初日、あまりにも素っ気ない酸味に驚く。

竹鶴は開栓後常温放置してこそ真の価値を発揮する、ってのをどこかで読んだ覚えがあったので、そうしてみた。すると、一週間ごとに甘み旨みが少しずつ乗ってくるではないか。その様を顔文字で表すと、こうなる。

開栓初日 → ( ̄- ̄)

開栓一週間後 → ( ̄ー ̄)

開栓二週間後 → ( ̄ー+ ̄)

ほんとはもっと先まで味わいの変化を見守りたかったのだが、二週間後に我慢できず飲み干してしまった。「燗がおすすめ」との声が多い酒であるけれど、温度上昇にともなう味わいの変化よりも時間経過にともなう味わいの変化のほうがより大きい印象で、私の場合は常温がいちばん好ましかった。

ところで全く関係のない話だけど、私はまっさらのジーンズを履いて履いて履きまくって色落ちさせていくのが大好きなので、もしかすると竹鶴のような「育てるタイプ」の酒とは相性が良いのかもしれない。

とはいえ、ジーンズのように10年以上履き続ける、ってのをこの酒でやってみたい気もするけど、常温で10年放置はいくらなんでも危険だよね。

竹鶴酒造 竹鶴 純米にごり酒
都道府県:広島県
原料米:八反錦・一般米
精米歩合:65%
日本酒度:+8.0 酸度:1.8
アルコール度数:16.5
酵母:協会601号

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新政酒造 秋田旨口 本醸造

Sbsh07381

打合せで赴いた都内某所。その帰り道、駅前の酒屋に日本酒名の幟が数本立っているのを発見して立ち寄ってみた。特に日本酒に特化した品揃えではなかったけれど、日本酒はすべて冷蔵保存されており、なかでもこの酒が目を引いた。

新政酒造は協会6号酵母の採取された蔵として有名。日本酒勉強中の身にとっておさえておくべき銘柄であることは間違いないし、そういや6号酵母の酒って呑んだことないなあ…とラベルを見ると、使用酵母が書いてない。あとでネットで調べりゃいいか、と購入してみた。

帰宅後に新政のHPを覗いてみたところ、現行品の本醸造とはラベルが違った。あれ?もしや…といま一度ラベルを確認したところ2006BY(注:醸造年度)と判明。おお、旧作か!で、肝心の酵母。新政酒造の酒について調べてみると、現行品の本醸造には使用酵母が明記されておらず、その他の酒においてはこまち酵母と6号酵母の2種類が使い分けられていることがわかった。うーん、ここはひとつ6号酵母を呑んでいるのだ俺は、と言い聞かせることにしよう。

さて、味。

アルコールの辛さがまずぐっ、ときて、その辛さはすぐさま舌先からさばけてゆく。その過程において、ほのかな甘さを湛えた丸い球状の物体に口中をさっとひと撫でされる印象があった。その甘みのタッチは、6号酵母の特徴によく登場する「穏やか」なる形容が当てはま…おっと、6号酵母と決まったわけじゃなかったんだった。

ただ残念なことに、開栓2日目以降はアルコール成分が浮いて感じられる印象で、味のバランスが崩れてしまった。いくら冷蔵保存されていたとはいえ、「古酒」を売りにするわけでもないカテゴリでかつ醸造年度の旧い酒の旬は、あまりにも短かった。

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福光屋 加賀鳶 純米吟醸 あらばしり

Sbsh0735

あらばしりとは、もろみを布袋に詰めて重ね、その自重でほとばしってきた酒をさす。火入れせず濾過もほどほど、やや濁りを含むその液体には、どこかセクシャルな雰囲気が漂っている。

同じ銘柄で火入れを行ったほう に比べ、甘み酸味、そして後口のほのかな苦味がより立っている印象がある。特に、口に含んだ瞬間の甘み酸味の押し寄せ方はチョコレートを思わせる。…ということで、ナイトキャップとしてのみこの酒を飲んだ私は、就寝前にホットチョコレートを口にするというスペイン人の気持ちが少しだけわかった気がした(んなわけない)。

福光屋 加賀鳶 純米吟醸 あらばしり
都道府県:石川県
原料米:山田錦60%(兵庫県多可郡中区産)、金紋錦40%(長野県下高井郡木島平産)
精米歩合:55%
日本酒度:+4.0 酸度:1.4
アルコール度数:16.8
酵母:自社酵母

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